※本ブログでは、法律上は「暗号資産」と呼ばれますが、一般的に広く使われている「仮想通貨」という言葉で統一して表記しています。
そのサイト、本当に本物ですか?
投資詐欺に使われるサイトには特徴があります。
近年、SNSやLINEで知り合った相手から投資を勧められ、
偽の仮想通貨取引サイトに誘導されるといった詐欺が増えています。
私は実際に仮想通貨投資詐欺に遭い、やはりそのようなサイトを利用させられました。
あとから振り返ると、いくつかの不自然な点が思い当たります。
ここでは、その体験からもわかった
偽の仮想通貨取引所サイトの特徴をまとめます。
仮想通貨投資詐欺実体験を綴った記事はこちら→「実体験 仮想通貨詐欺LINE実録」
① 有名な取引所に似た名前を使っている
詐欺サイトは、よく知られた取引所に似た名前を使うことがあります。
例えば
- 有名取引所の名前に似せる
- 一部だけスペルを変える
- 関連サイトのように見せる
私が見たサイトも、
画面の表示に 「coinbase」 という名前が出てきました。
Coinbaseはアメリカのきちんとした暗号資産取引所です。
しかし実際は、私が取引をしていたサイトはCoinbaseとはまったく関係のないサイトでした。
表記も「Coinbase」ではなく「coinbase」となっており、
よく見ると正式名称とは異なっていました。
ぱっと見ただけでは、
本物の関連サイトのように見えてしまいます。
② URL(サイトアドレス)が不自然、表記が統一していない
仮想通貨の大手取引所には、
必ず公式のドメインがあります。
しかし詐欺サイトは
- 見慣れないドメイン
- 不自然な文字列
- 聞いたことのないサイト
になっていることが多いものです。
私が誘導されたサイトも
次のようなURLでした。
https://sacite.top
※「.top」など聞き慣れないドメインは特に注意が必要です
当時は知識がなかったため何も疑いませんでしたが、
今考えると
有名取引所(Coinbase)とはまったく関係のないドメインでした。
また、文章表記が日本語だったり、中国語や英語だったりと統一されていない場合もあります。

Saciteという取引所のサイトに登録し、
いろいろな画面を開いてみました。
仮想通貨の取引所を見るのは初めてなので、
正直よく分からないまま触っていました。
しかし、いくつかの画面を開くと
中国語で表示されている部分がありました。
「あれ?」とは思いましたが、
当時の私は
海外の取引所だからこんなものなのかな
くらいにしか考えていませんでした。
今振り返ると、これも不自然な点の一つだったと思います。
③ 利益が簡単に表示される
詐欺サイトの特徴として
利益が簡単に表示される
という点があります。
- 取引画面の数字が増えていく
- 大きな利益が出ているように見える
- 利益が出ていることを日本円に換算して説明してくる
しかしこれは
実際の取引ではなく、画面上の数字だけ(※実際の市場価格とは連動していないことがあります)
の場合があります。
私も
- 利益の確認の仕方
- ドル表示の数字
を相手から教えられました。
その時は本当に利益が出ていると思っていました。

後になってわかったことですが、
その取引サイトでは実際の売買が行われていたわけではない可能性があります。
私が見ていた利益の数字は、
本当の取引ではなく
画面上で作られた数字だったのかもしれません。
もしそうだとしたら、
私は投資をしていたのではなく、
最初から詐欺グループに送金していただけだったことになります。
④ スマホとPCで表示が違うことがある
私が振り返ってみて気づいたことですが、
スマホとパソコンで
サイトの表示が違っていました。
パソコンで開いた画面では
「Sacite」(私が誘導された偽取引所)の画面トップに「coinbase 」の名前が表示されていたのです。
なんとなくおかしいなと思い出した頃、「Coinbase」で検索してみたらきちんとしたサイトが出て来たので、安心してしまったことを覚えています。
しかし実際には
その取引所とは関係のないサイトでした。
また、スマホのトップ画面では「Sacite」のみの表示で
ページを変えると、パソコンとスマホではまったく違う画面が出て来ていました。
そして操作はパソコンではなく、スマホでするようにと指示されたのです。

Saciteという取引所のアドレスを送られ、
登録するように言われました。
ある時、私はパソコンでそのサイトを開きました。
するとスマホの画面とは少し違っていて、
指示された操作がうまくできませんでした。
すると相手から
「パソコンで開いているの?スマホの方がいいよ」
と言われ、その後はスマホで操作するようになりました。
今振り返ると、この時すでに違和感はありました。
スマホに誘導されたら要注意|詐欺の典型パターン
スマホに誘導するのは詐欺でよくあるパターンです。
その理由はとてもシンプルです。
スマホだと
- 画面が小さい
- URLを細かく見ない
- 画面構造が分かりにくい
つまり疑いにくい環境になるからです。
パソコンだと
- URLがよく見える
- サイト構造が分かる
- 検索して調べやすい
ので バレやすい のです。
詐欺サイトは
- 本物の取引所に似せる
- 信用できるように見せる
そのための仕掛けが作られていることがあります。
また、詐欺サイトは本物の取引所のような
しっかりしたシステムではないことが多いので
- パソコン版が不完全
- スマホ版しか作っていない
- 画面が崩れる
ということがよくあります。
⑤ サイトが突然消える
詐欺サイトは
- 突然アクセスできなくなる
- サイトが閉鎖される
- 別のページに変わる
ことがあります。
これは詐欺サイトでよくある特徴の一つです。

私も後からサイトを開こうとしたとき、
「セキュリティサービスで確認中」
というメッセージが出て
開くことができませんでした。
最後に
偽の仮想通貨取引サイトで起きていることは、
多くの場合とてもシンプルです。
実際の取引は行われていません。
つまり
- 仮想通貨も買われていない
- 売買も行われていない
- 市場ともつながっていない
ただサイトの中で数字が動いているように見えるだけなのです。
このように、偽の取引サイトでは市場取引は一切行われていないことが多く、
被害者は「投資している」つもりが、
実際には「詐欺グループに直接送金している」だけなのです。
私も当時は知識がなく、取引所が本物かどうかを判断することができませんでした。
もしSNSなどで知り合った人から投資を勧められ、
特定のサイトへ登録するよう言われた場合は
一度立ち止まって確認することが大切です。
また、不安を感じた場合は一人で判断せず、家族や公的機関に相談してみて下さい。
私の体験が、同じような被害を防ぐきっかけになればと思います。

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