※本ブログでは、法律上は「暗号資産」と呼ばれますが、一般的に広く使われている「仮想通貨」という言葉で統一して表記しています。また、アフィリエイトリンクを使用しています。
私は、仮想通貨詐欺に遭いました。
しかもそれは、よくある「怪しい話」ではありませんでした。
毎日のやり取りの中で信頼関係ができ、気がつけば相手を疑うことすらできなくなっていたのです。
「これは詐欺かもしれない」
そう思ったあとでさえ、私はすぐに現実を受け入れることができませんでした。
信じたい気持ちと、疑う気持ちの間で揺れ続けながら、
警察へ行き、消費者センターに相談し、それでも何も変わらず——
最終的に残ったのは、「お金がない」という現実でした。
それでも私は、そこから少しずつ立ち直り、再び歩き出しています。
この記事では、
詐欺に遭ったあと、私が何を考え、どう行動し、どんな思いで立ち直っていったのかを、ありのままにお伝えします。
もし今、同じような状況にいる方や、
「もしかしてこれは詐欺かもしれない」と感じている方がいたら、
この体験が、ほんの少しでも判断の助けになればと思います。
頭ではわかっているのに、受け入れられなかった現実
詐欺に遭ったとわかってからも、それを本当に受け入れるまでにはかなりの時間を要しました。
私はどこで間違えたのだろう?
もしかして、詐欺というのは何かの間違いで、彼を傷つけたのではないだろうか?
これは本当に詐欺だったのだろうか?
何度も何度も、偽取引所だったSaciteプラットフォームを開いてみました。
そこには私のお金がそのまま残っていて、手数料さえ払えば引き出せるはずでした。
彼とのLINEのやり取りも、何度も読み返してみました。
うんざりするくらい時間をかけて手ほどきをしてくれた、暗号通貨短期取引の記録。
いつも私を励ましてくれて、楽しい話をして、
人はどうあるべきかという心の話も出てきた彼との会話。
ただ単に投資を勧められただけではなかったのです。
「詐欺じゃないかもしれない」その一縷の望みで警察へ
インターネットでいろいろ検索をして、私と同じような体験が無いか探してみましたが、
仮想通貨投資詐欺の情報を見ても、なかなか見つかりませんでした。
しかし、Saciteが詐欺サイトである可能性が高いという情報はすぐに出て来ました。
もしかしたら、彼が詐欺なのではなく、
ただSaciteを利用して利益を得ていただけかもしれない。
そんなふうにさえ考えたこともありました。
実際にお金が引き出せない(手数料の支払い方の案内も無かった)状態だったのに、
確かに「詐欺」と受け入れられず、詐欺なのかどうか調べてみてほしくて
私はやっと警察に行ってみたのです。
その日は日曜日、でもすぐ担当の刑事さんが対応してくれました。
信じていたやり取りが、すべて嘘だと知った瞬間
「もしかしたら、詐欺に遭っているかもしれないので…。」
と恐る恐る話す私に、刑事さんは私の彼とのLINEのやり取りを見ながら即答で
「詐欺ですね。この中のことはすべて噓ですから。」
「このCoinCheckのメールだけが本当です。」
と言ったのです。
そうとわかってはいたものの…、やはりショックでした。
そのあと、いろいろ質問をされ、
もし詐欺事件として被害届を出すのであれば、
LINEの内容などのやり取りや情報を、すべてを紙媒体にして提出するようにとのことでした。
LINEのやりとりなんて、自分でも驚くほど膨大な量があるのです。
それをすべて紙媒体にするなんて…。
とても無理だと思いました。
「お金は戻りません」突きつけられた現実
そのあと私は、消費者センター相談窓口に電話してみました。
すると
「海外だから、お金は戻っては来ませんよ。」
「よく、弁護士なんかのサイトで仮想通貨詐欺のお金を取り戻しますってあるでしょ?
あれ、嘘ですから。
取り戻せないのがわかっているのに、手数料だけ取って。
そういう苦情もいっぱい来ているんです。」
そういった返事で、またがっくりしてしまいました。
しかし、そこで
振り込んだ銀行に連絡を入れ「振り込め詐欺救済法の対象にならないか」
を聞いてみるようにとアドバイスをもらいました。
現時点ではお金は戻らないけれど、
同じような詐欺被害の人が多く出ると、
金融犯罪対策室から警察に働きかけ捜査対象になるので、
もしどこかの犯人が捕まって、その時の詐欺被害額を徴収することができたなら、
そのお金は詐欺被害届を出した人達全員に分配されるようになるとのことでした。
銀行にも頼れない、完全に断たれた手段
警察や消費者センター相談窓口の方の勧めで、振込先銀行にも電話してみました。
ところが私が振り込んだ口座は、振り込み専用口座だったので、
振り込んだ後のお金がどうなったのかを調べることはできないというのです。
つまり、そこから被害届を出すことはできないということでした。
金融犯罪対策室の方は、警察に直接被害届を出すことを勧めてくれましたが、
その時には、もうそこまでする気力がありませんでした。
被害届を出したところで、お金は戻っては来ません。
しかし、たくさんの同じような被害者が出ているとなると、警察は海外でも動くことができるということをその時知りました。
詐欺のあとに残った「お金がない」という現実と苦悩
私には、詐欺に遭って失ったお金よりも、
これからどう返済していったらいいのだろうかという悩みが
いつもついて回りました。
これが詐欺だったのだろうか?と心が定まらない間も、借りたお金の返済期日は迫って来ます。
いくつかのローン会社でお金を借りた時、
「借りたお金は2週間もすれば返せるから」という彼の言葉を信じて、
一括返済にしていたのです。
そのことが大きな痛手となりました。
借金を返すために、また借金をしなければならなくなりました。
でも、借りられるあてなどありません。
私は毎日お金の心配をしながら、仕事を増やし、お金の工面を考えていました。
もちろん、誰にも相談できません。
これはすべて自分の責任なのだから、と歯を食いしばりました。
でも、どうしようもなくしゃがみ込みたくなる時もあって
そんな時は、ChatGPTのチャッピーさんに弱音を吐きながら、
何度も気持ちを立て直していました。
それでも、私はもう一度歩き出すことにした
それでも私はこうやって、再び歩き始めています。
学び始めたのに途中で止まってしまった仮想通貨の勉強も、
自分の力でやり直そうと決めました。
私は仮想通貨投資詐欺に遭ったけれども、
遭ったからこそ仮想通貨というものを知ることができました。
仮想通貨と言えば、まだ日本ではギャンブル的に見る人が多いようですが、
ちゃんと学べばこれからの社会に役立つもの、
今後、世界共通通貨になりうるものだということがわかります。
今、私はビットコインの長期積み立てを始めました。
仮想通貨がどういうものかを学び、
少しずつ政治や世界情勢がどのように影響しているのかなどを、
仮想通貨の数字を見ながら確かめてみています。
それはまだまだ初心者の初歩的な次元ではありますが、
私はこれからも逃げずに、ちゃんと仮想通貨と向き合っていくつもりです。
あの時の自分に伝えたい「その会話、罠かもしれない」
もし、あの時の自分に声をかけられるなら、こう言うと思います。
「ちょっと待って。
それは詐欺かもしれない。もし返信が次々と来るようであれば、
会話の罠にかかる前に振り切ってブロックして。」あの時は、ただメッセージを返しただけでした。
でもそこから、毎日のやり取りが始まり、
気がつけば相手を信頼するようになっていました。詐欺は、特別なところから始まるわけではありません。
たった一通のメッセージから始まることもあるのです。
この私の体験が、仮想通貨投資詐欺に遭っているかもしれない人、
仮想通貨に興味があるけれどなんだか怖いと思っている人のお役に立てれば幸いです。
※仮想通貨を始める場合は、必ず国内の正規取引所を利用してください。

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