前回の記事はこちら➡[⑳]詐欺とわかった私の駆け引きのはじまり
※本ブログでは、法律上は「暗号資産」と呼ばれますが、一般的に広く使われている「仮想通貨」という言葉で統一して表記しています。また、アフィリエイトリンクを使用しています。
暗号通貨の短期取引の仕方を勉強するつもりで、仮想通貨詐欺に遭ってしまった私は、
相手が詐欺師だと気づいてからも、気づかないふりをして
いつも通りLINEでやり取りを続けていました。
そうやって相手の出方を見ながら、
少しでも偽取引所へ送ってしまった資金を取り戻せないか、その方法を必死に探っていました。
孫娘の病気発覚。
丁度その頃、私の20歳になる孫娘が、自分の体調不良について相談しに来ていました。

こんばんは、Lucasu。
昨晩、孫娘が来ていたのですが、彼女は重い病気に罹っているかもしれません。
私は心配で、昨晩はよく眠れませんでした。

こんばんは、hatoko。
重い病気とは、どういったものなのですか?

彼女の話によると、半年前あたりから体調を崩していて、常に軽い熱があり、時々高熱になると全身が痛むらしいです。
熱が無くても、腕や指が外れそうなほど痛むこともあるらしくて…。
私は孫から聞いた話を彼に告げました。
孫は時々私のところに遊びに来るので、孫のことは以前にも彼に話したことがあったのです。

そして先週あまりにも痛みが強かったので、病院に行ったら、もっと大きな病院で診察を受けるようにと言われたそうなのです。

すぐにお孫さんを大きな病院で診てもらうべきだと思います。
この状態は非常に深刻なように思います。
それに、お孫さんはまだとても若いです。
遅らせることはできませんよ。

はい、すでに来週大学病院での検査の予約を入れてもらっています。
紹介状も書いてもらいました。
最近5㎏も体重が減ったそうで、頬もこけていました。
心配です。

今、私たちがすべきことは、彼女を病院へ連れて行き、検診を受けさせ、彼女を治すためにできる方法を確認することです。
孫娘の病気が資金を取り戻すきっかけになるかもしれない
孫娘は自分の症状を自分なりにネット検索して調べてみたら、
白血病とか膠原病とかの免疫系の病に似たような症状に当てはまるみたいだと心配して、
私のところに相談に来たのでした。
実際、この後大学病院で検査してもらったところ「難病」ではあったものの、
そんな中でもちゃんと治療や定期的な検診を続けていれば、
普通の生活は送れるというもので、
それは幸いなことでした。
私は、この孫娘の病気をきっかけに、
「孫の治療費が必要」という理由で、
Lucasuから私のお金を返してもらえるよう話を持っていけないだろうか、と考えました。
彼は子供の病気を放っておけない人でしたから。
(以前、彼は私に、子供がもし不治の病になり、お金が無いから病院へ連れて行けない、
なんていうのは絶対に許さないと言っていたのです。)
やはり誰に対してでも「嘘をつく」というのが私は苦手で、
これなら本当のことだから彼に上手く話すことができると思いました。
もし本当に孫が長期入院とでもなれば、とにかくお金は必要になるのだからと。

きょうは楽しい話ができなくて、ごめんなさい。
心配事は尽きませんね💦
孫娘の健康やお金のことも心配しなければなりません😢

あなたが今心配していることはわかっています。
しかし、すでに起こってしまったことなのだから、
その解決策を見つけるだけです。
私は何気にお金のことを話に入れ込んでみました。

こんな時にお金の心配までしなければならないなんて、本当につらいです。
娘はシングルマザーで3人の子供を育てており、
いつも経済的に余裕がありません。
私もまさかこんな事態になるとは思ってもいなくて、
ただ借金を増やしてしまっただけでした。
もう深刻な病気で無いことを祈るだけです。

そういうことか。
hatokoは今、お金の重要性を実感していますね。
今思えば、この時の彼の言葉の裏にあったものと、
私の言葉の裏にあったものはまったく正反対のものだったのでしょう。
そのことが後になってわかりました。

夕べはよく眠れなかったので、今夜は早く寝ますね。
話を聞いてくれてありがとう、おやすみなさいLucasu。

OK、きょうは早目に寝ましょう。
おやすみ、hatoko。
この辛い時期を一緒に乗り越えて行きましょう。
彼の思いやりに揺れる心
病院の検査には、仕事で行けない娘の代わりに私が付き添うことになっていました。
検査代にどれほどかかるかわかりませんでしたが、私には十分なお金はありませんでした。
孫娘の身体も心配、お金が無い現実も心配の種で、実際不安な気持ちでした。

今日、財布の中身が少ししか残っていないことに気づいて焦りました💦
それで、銀行のATMで通帳の残高を確認したところ、
2万円しか引き出せませんでした。
明日の検査代はなんとか支払えるとは思いますが。

hatokoは今、急にお金が必要な状況です。
ですから、明日お孫さんを連れて診察を受けに行き、
どれくらいの費用がかかるか確認してみてください。

心配してくれてありがとう、Lucasu。

hatokoは私にとって心から大切な人ですから、
どうしても心配になってしまいます。
きょうの仕事で何事もなかったのならいいのですが。
あなたは今、お孫さんの心配で頭いっぱいだからね。

大丈夫、きょうの仕事は忙しかったので考える暇もなかったです。
もちろん、現実をしっかりと把握しなければならないと思っていますよ。
この頃のLINEのやり取りを見返してみると、
Lucasuが私の不安な気持ちをとても心配してくれていたことがわかります。
ご飯をちゃんと食べたか、仕事は無理をしていないかなど、
頻繁に気遣うメッセージを送って来ていました。
それも詐欺の手の内のひとつだったのかもしれませんが、今になって読み返しても、
「本当にすべてが演技だったのだろうか」
と思ってしまう瞬間があります。
もちろん、お金をだまし取るという結果を考えれば詐欺だったことには間違いありません。
それでも、この時に見せていた彼の優しさまで、すべてが嘘だったのだろうか──
そんな気持ちが心のどこかに残ってしまうのです。
この時もやはり、私の心の中はいつも揺れていました。
自分が詐欺に遭っていることと、彼の気遣いは別のところにあったのです。
なんとかしてお金を取り戻そうと考える自分と、変わらず彼との会話に癒されている自分。
どちらも本当の自分でした。
ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。
次回はいよいよ、このLINE実録シリーズのクライマックスです。
この後、彼は私に資金の全額を引き出す手順を教えてくれることになります。
私は、本当に資金を取り戻せたのでしょうか。
最後の最後に待っていた”落とし穴”とは何だったのか──。
この体験が、これから誰かを同じ被害から守るきっかけになることを願っています。

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